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便秘は女性の天敵
便秘の状態とは3日間以上便通がなかったり、すっきりしない残便感が持続することを言う。老廃物や毒素をためこむことは美容に悪い。
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便秘の種類とその脅威
慢性的な便秘の原因には食事性便秘、弛緩性便秘、直腸性便秘、痙攣性便秘、などがある。これらによって毒素が排出されない状態に。
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便秘解消でキレイになれる!?
自分の便秘タイプを見極め、生活習慣を改善すればデトックスしやすく健康的な身体に生まれ変われる!
The便秘
2012-7-9UPDATE
Saito Jiro
便秘は、肌トラブルや体調不良を招く女性につきものの悩みのひとつ。 たかが便秘と放っておくのはあまりにも危険です。 便秘は美容だけではなく健康にも大きなリスクをはらんでいます。 しかし、便秘を解消して手に入る美しさは本物と言えるでしょう。
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女性にとって、天敵とも言える便秘。
日本内科学会では、3日以上便通が無いか、毎日便通があっても排泄後に残便感がある状態を便秘症と定義しています。
3日前後という期間は便秘と判断する上でも重要な目安になっていますが、それは便通が毒素を排出する働きの大部分を占めているからです。
逆に言うと3日以上便通がないということは、体に老廃物と毒素を溜め込んでしまっていることで美容や健康に影響が出てくる可能性が高くなると言えます。
便秘を簡単に説明すると、食事で摂取された食べ物は、複雑なメカニズムによって働く消化器官を経て栄養を吸収され、老廃物となります。
しかし、便秘症で老廃物が腸内に滞ると、腸内の悪玉菌の働きで老廃物が腐敗してしまい、体に悪影響を及ぼす毒素と悪臭が作られてしまいます。
老廃物が排出されずに腐敗し、それによりできた毒素は腸管壁を通り抜け、血流に入りこんでしまいます。
そして、血流に入った毒素が全身にいきわたってしまうために、頭痛やめまい、吹き出物などの肌荒れや体臭・口臭などの症状となって現れるのです。
便秘がお腹だけの問題では終らない訳はここにあったのです。
原因が違えば当然便秘の種類も違っていきますが、便秘はいくつかの種類に分けられています。
多くの人が悩む慢性的な便秘は機能性便秘とよばれ、原因によってさらに細かく分けられています。
腸壁を刺激し蠕動運動を促すためには腸内を通る便の量も関係してきます。
ダイエットなどにより全体的な食事の量や食物繊維の摂取が不足すると、作られる便の量も少なくなり、老廃物がスムーズに運ばれなくなるために腸内環境を悪化させてしまう可能性があります。
腸の蠕動運動は腹筋の刺激も受けて働いています。
運動不足などは腹筋力を衰えさせ、腸に刺激が届かなくなり蠕動運動が低下してしまい、老廃物の移動が滞ってしまいます。
直腸に便が達すると直腸壁が刺激され便意を感じられるようになっています。
しかし、いつも便通を我慢してしまう、長期の便秘を抱えているなどの理由により直腸が刺激に鈍くなってしまいます。
それにより便意に気づかずに、直腸に便を溜め込んでしまうとだんだん水分がなくなり固く排泄が辛い便となってしまいます。
男性にも多く見られる便秘のタイプで、ストレスが過剰になる事も便通に異常をきたします。
腸の働きには自律神経系が大きく関わっていて、ストレスなどによる緊張状態があまり続いてしまうと自律神経のバランスが崩れると、大腸の一部が痙攣し狭くなり便が腸内をスムーズに移動できなくなってしまいます。
正常な便通を保つためには副交感神経が上手く働けるように十分にリラックスが出来る時間や睡眠時間も大切になります。
機能性便秘に対して、投薬による副作用や大腸がんなどの病気がもととなって起こる便秘は器質性便秘といわれています。
自分の便秘タイプを見極め、それにあった生活習慣の見直しをする事は美容にとっても健康にとっても非常に大切です。
老廃物や毒素を排出するデトックスや腸内をキレイに保つための腸内洗浄などに様々な方法があるのも、体内の循環が滞ってしまうことが美容の最大の大敵ともいえるからではないでしょうか?
ストレスと上手く付き合いながら水分や食物繊維などを含む食事を心がけ、腸内の善玉菌を優位にするヨーグルトやオリゴ糖などの食品を積極的に取り入れると、腸内環境を健康に保つことが可能になります。
正常な便通は老廃物や毒素を排出するデトックスの7~8割を占める重要な習慣とも言われています。
体の内側からキレイになる=便秘を解消するという事は、どんな化粧品もかなわない無敵の美容法といえるかもしれませんね。