The便秘
Saito Jiro
便秘解消食品としてもダイエット食品としても優秀なこんにゃく。
しかし、効果を知っていてもおでんや豚汁などの汁物や煮物の具に使う程度という人も多いのでは?
こんにゃくをもっと効果的に便秘解消やダイエットに生かすためのアイデアを伝授します!
こんにゃくをもっと美味しく食べたい!
「蒟蒻はお腹の砂おろし」という言葉をご存知ですか?
江戸時代、便秘はお腹に溜まった砂のせいで起こるものと考えられていたので、こんにゃくを食べるとお腹の砂が下りて便秘が解消する、と言われていたのです。
実際、こんにゃくは「グルコマンナン」と呼ばれる不溶性食物繊維が豊富で、食物繊維による整腸作用が期待できる食品です。
また、こんにゃく全体の97%は水分で構成されているため100gあたりのカロリーは、なんとたったの「5kcal」。
しかも弾力があるから、噛んでいるうちに満腹感を感じるのでダイエットにもぴったり!
……だけど、こんな完璧なこんにゃくにも欠点が。
それは「整腸作用が高すぎて食べ過ぎるとお腹を下す」「噛まないで飲み込むと腸閉塞の原因になる」こと、そして「汁物や煮物の具の一つにする程度で活用の幅が狭い」ということです。
粉に形を変えれば幅が広がる!?
市販されているこんにゃくは形が板状・糸状というように決まってしまっていて、ツルツルしているから包丁細工が入れにくいので、私たちが手を加えられる部分が大きさくらいしかないことが、こんにゃくを使う料理のレパートリーが少ない理由になっているのかもしれません。
より一層こんにゃくを料理に活用するために、「こんにゃく粉」をお勧めします。
こんにゃく粉は凝固剤を入れて成形する前の状態のもので、通販を利用して買うことが出来ます。
こんにゃく粉はパン生地や麺生地に混ぜて使うとモチモチとした歯を押し返す力強いコシや食感が生まれます。
また、凝固していないこんにゃく粉の状態だとグルコマンナンは水溶性食物繊維として働くという特徴を持っています。
こんにゃくの弱点・臭いはどうやって消す?
調理前のこんにゃくには「魚の腐った臭い」にさえ例えられるほどの、独特な臭いがあります。
こんにゃくのにおいは不快感を覚える種類の臭いであるためか、こんにゃくは調理するのも食べるのも嫌いという人は案外多いものです。
美味しい料理を作るには、何事も下ごしらえが肝心。
きちんと下ごしらえすればこんにゃくの臭いは消えて、料理になっても気になることはありません。
こんにゃくの臭いの消し方、それは「塩揉み」と「下茹で」です。
こんにゃくは凝固剤としてアルカリ性の水酸化カルシウムを使っていますが、この水酸化カルシウムのアルカリ臭はこんにゃくの臭いを強める役割を持っています。
こんにゃくを塩揉み・下茹でをすることでアク抜きになり、アルカリ臭が薄まるというわけです。
また、こんにゃくを塩揉みしてそのままにしておくと浸透圧の作用で水分が抜けるので、より歯ごたえのある食感が楽しめます。