The便秘
2012-6-6UPDATE
Saito Jiro
日本で便秘に悩んでいる人は男性よりも女性の方が多いそうです。
では、多くの男性は常に快便なのかといえばそうではなくて、下痢に悩まされているのです。
そして、歳を取るにつれて男性も便秘に悩むようになるのです。これは一体どういうことなのでしょうか?
3823人
ある健康食品メーカーの統計によれば女性の五割近くが便秘で悩まされており、男性の三割が下痢に悩まされているそうです。
この統計では男性で便秘に悩まされている人は二割程度で、下痢に悩む女性は一割程度。この割合は加齢と共に変化するそうですが、なぜ男性は女性よりも便秘に悩まされにくいんでしょうか?
男性と女性の違いで、もっとも大きいのは「身体の造り」ではないでしょうか。
女性は子供を産み育てる為に子宮が備わっているため、妊娠すると腸が圧迫されて便秘になりやすいのです。
それに、女性は男性より体温がやや低いため、血行不良から来る冷え性で大腸の機能が低下しやすいといえます。
男性は女性よりも筋力が強いので
というように身体のつくりの違いがそのまま便秘の原因の違いに繋がっているようです。
俗に、「女性は男性よりもストレスに強い」と言われています。
理由として
「闘争心を掻き立てる男性ホルモンと協調性を齎す女性ホルモンの違い」
だとか、
「女性は泣くことでストレスを発散できるが男性は泣いてもストレス発散できない」
とか
色々なことが言われていますが、男性は女性に比べてストレスに弱いことは確かです。
そして、ストレスが掛かりすぎると排便のコントロールに関わる自律神経の働きが乱れて、痙攣性便秘や下痢の原因になる過敏性腸症候群を引き起こします。
もしかしたら男性は、ストレスが掛かりすぎると便秘よりも下痢を起こす人が多いのかもしれません。
「便秘である」かどうかは、個人ごとのお通じが来る頻度をどう捉えているのかに左右されているといえます。
例えば「毎日2~3回お通じが来る人が2日に1回しかお通じが来なくなる」のと、「3日に1回しかお通じが来ない人が1週間に1回しかお通じが来なくなる」のではお通じの重大さが違うと思いませんか?
男性は、女性に比べて大らかというか大雑把というか「重大なことに対する無関心さ」が強い傾向にあります。
そのため、お通じがこなくても「なぁに、そのうちまた来る」と鷹揚に考えてしまうので「自分は便秘に悩んでいない」と認識してしまっている可能性があります。
逆に下痢の場合だと、お通じが来るだけで感覚的に「マズイ、ヤバい」と分かってしまうので「下痢で悩んでいる」と増幅されているのかもしれません。