The便秘
2011-12-27UPDATE
asumin
「生きて腸まで届くプロバイオティクス」など近年乳酸菌の研究が進み、乳酸菌の有効性が注目されています。便秘解消だけでなく、健康や美容にも効果がある乳酸菌。どのようにして摂取したら良いのでしょう? 乳酸菌を上手に摂取するための方法をご紹介していきます。
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乳酸菌を含む食品
ヨーグルト・チーズ・キムチ・ピクルス・サワークラフト・漬物・ミソなど。
乳酸菌とは、みなさんもご存知の通り乳製品などに含まれている細菌です。乳酸菌は体にもすみつくことができるので、みなさんの体の中にも存在する細菌なんです。
人間の腸の中には、100兆以上の細菌が存在していますが、細菌の種類は100種類にものぼります。乳酸菌は、そんなたくさん存在する腸内細菌の一つなんです。
腸内細菌は、健康に有効な善玉菌と健康に悪影響を及ぼす悪玉菌に分けられます。これらの細菌は、腸内で常に勢力争いをしているのですが、善玉菌が優勢であれば健康に良い影響を与えてくれますし、悪玉菌が優勢になると何らかの体の不調が現れてきます。
乳酸菌は善玉菌の一種ですので、乳酸菌を摂取することで善玉菌を優勢にすることができるんです。
善玉菌が優勢な状態は「腸内環境が良い」「腸内環境が整っている」状態であり、悪玉菌が優勢である状態は「腸内環境が悪い」状態であると言えます。
悪玉菌が優勢となり、腸内環境が悪くなると、次のような悪影響があります。
腸内環境が悪くなることが、いろんなことに影響しているんですね。
ちなみに、腸内に存在する悪玉菌が、腸だけでなく全身に悪影響を及ぼすのは、悪玉菌が作り出す腐敗物質が血液を通して全身をめぐってしまうためです。腸の中がキレイでないと、健康にも美容にも良くないのです。
乳酸菌は、ヨーグルト・チーズをはじめとする発酵食品に含まれています。乳酸菌は乳製品に含まれているイメージが強いですが、漬物やキムチなどにも乳酸菌が含まれています。
植物性食品に含まれている乳酸菌を食物性乳酸菌、動物性食品に含まれている乳酸菌を動物性乳酸菌と言い、植物性乳酸菌は動物性乳酸菌よりも強く、胃酸に負けないので生きたまま腸まで届くことができ、腸内環境を整える高い効果があるとされています。
乳酸菌を含む食品 |
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ヨーグルト |
チーズ |
キムチ |
ピクルス |
サワークラウト |
漬物 |
味噌 |
醤油 |
清酒 |
ワイン |
乳酸菌は生きたまま腸まで届くと、そこにすみつきます。そして、腸内で増殖して善玉菌を優勢にします。
しかし、乳酸菌は胃酸に壊されやすい性質があるため、腸へたどりつく頃には乳酸菌の多くは壊されてしまい、腸まで生きて届くことができるのはほんのわずかです。
死んだ乳酸菌も腸内環境を整えるのに有効なのですが、やはり生きた乳酸菌が腸まで届いた方が、腸内環境を整えるには高い効果があります。
生きたまま乳酸菌が腸まで届く、乳酸菌が強化された商品や、植物性乳酸菌を含む商品などは「プロバイオティクス」と呼ばれていますが、近年よく見かけるようになりましたね。
「なんとなく体に良さそう」と取り入れていた人もいるかもしれませんが、効果的に腸内環境を整えることができる食品なんです。
乳酸菌は胃酸に弱いとお話しましたが、胃酸が最も強い状態とは空腹時です。空腹時は胃酸の濃度が高くなっていますので、いくら強化された乳酸菌であっても、多少の被害を受けてしまいます。
そのため、乳酸菌を含む食品を摂取する場合には、空腹時を避けるようにすると良いでしょう。
乳酸菌を含む食品を毎日摂取するのが難しいという人は、サプリメントで摂取することもできます。本当は、食品から摂取することが望ましいですが、どうしても不足しやすいという人は、サプリメントを活用するのも一つの方法でしょう。
でも、「サプリで摂取すれば良い」と考えるのは良くありませんよ!サプリメントにばかり頼らずに、食品でなるべく摂取するようにして、足りない時にサプリメントで補うというスタンスが良いかと思います。