The便秘
2011-11-30UPDATE
asumin
「生理が近づくと便秘になる」「生理直前は便通が良くない」など、ホルモンバランスの影響は便通にも及びます。月に一度訪れるホルモンバランスが原因となる便秘、どうにかならないんでしょうか。
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女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)がありますが、便秘の原因となるのは排卵日~月経にかけて分泌される黄体ホルモンです。
排卵日から生理が始まる頃にかけての時期って、肌荒れやら腰痛、頭痛、精神的な不安定……なにかしらの不快症状が出る人が多いですよね。「そろそろ生理かな……」なんて感じる頃かもしれませんね。
この生理前の不快症状を引き起こしているのが黄体ホルモンです。そして、便秘も黄体ホルモンが引き起こす不快症状の一つなんです。
黄体ホルモンとは、妊娠を助けるホルモンです。不快症状の原因になることばかりが目立っていますが、妊娠を助け、妊娠を維持する、とても大切なホルモンです。
黄体ホルモンは妊娠を維持するために、子宮の収縮を抑制するのですが、排便に必要な大腸のぜん動運動も抑制してしまう場合があります。そのため、生理前の黄体ホルモンが分泌されている時期は、腸の動きが悪く、便秘になりやすいのです。
また、生理前~生理にかけて血行不良になりやすいことや、ホルモンバランスが崩れることで腸の働きをコントロールする自律神経にも影響することも便秘になりやすい原因です。
生理前の便秘の原因がいくつもあるんですから、生理前の便秘に悩む女性が多いの納得がいきますね。
生理痛や生理前の不快症状、女性特有の悩みはたくさんあると思いますが、「ホルモンバランスの影響だから……」とあきらめていては、改善することはできません。
生理前は便秘になりやすい時期ですが、適切に対処すれば改善できるんです。
生理予定日の約2週間前から黄体ホルモンの分泌が増えてくるので、その時期からは次のような便秘対策を心がけましょう。
もちろん、食物繊維の摂取や適度な運動なども有効です。通常の便秘対策もあわせて行うことで、さらに便秘予防効果が高まります。