The便秘
2012-1-20UPDATE
asumin
宿便をとると健康や美容、ダイエットに良い影響がある…かつて宿便を取る方法や、そのための商品などが注目を集めたことがありますが、本当のところ宿便ってあるのでしょうか?「宿便は便秘の人の方が溜まりやすい」とも言われていますよね!?便秘に悩む人なら、どうしても気になる宿便について紹介していきます。
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宿便が本当にあるのか…ということは後にして、とりあえず宿便について説明していきたいと思います。
宿便とは、便が腸の壁にこびりついて溜まってしまったもののことを呼んでいます。イメージとしては、内部が錆びてしまった水道管のような感じでしょうか…。腸の内側に、便がこびりついて溜まってしまっているといった感じです。
便が宿便として腸に溜まってしまうのは、腸の表面にある凹凸に便が入り込むことで、排出されずにこびりついたままになってしまうためだとされています。
たしかに、腸の表面積は、テニスコート1面分に匹敵するとも言われていますよね!?栄養の吸収を高めるためにヒダがたくさんついていて、表面積を大きくしているのですが、そのヒダが宿便の原因になってしまっているということです。
古い便が宿便として溜まっているのですから、体に良い影響があるわけありませんよね!?便秘だけでなく、健康や美容など全身に悪影響を及ぼすとされています。
実際に国語辞典でみてみると……
「宿便」載ってます。
「大腸や直腸内に排出されないで、長い間溜まっている便」というふうに書かれています。宿便というものがあるのは確かなのですが、これは腸の壁にこびりついて溜まっている便のことを指すのでしょうか??
医学的には「宿便」という言葉はありません。そして、腸内壁の細胞は日々生まれ変わっているので、便がこびりついて錆びた水道管のようになるということはないようです。
便は古いものから順に排出されるわけではなく、若干古い便(残留便)が残ってしまうことがあり、その「若干残った古い便」というのが、宿便のこととされています。
ちなみに、この残留便は、もちろん腸内にこびりついたりすることはなく、次の排便時に排出されます。
つまり、みなさんが想像するような、腸内にこびりつくような宿便はありません。宿便とは、排便の際に排出しきれずに残った便のことを言います。
腸菅の壁にこびり付いた宿便を排出できる健康食品などが販売されています。「宿便を解消することでやせられる」「宿便を排出すれば健康になれる」…などと宣伝されていますが、医学的にそのような宿便はありません。
腸内は自分の目では見えないので、ついつい宣伝文句につられてしまうという人がいるでしょう。でも、水分摂取や食物繊維の摂取、適度な運動などの基本的な便秘対策を行うことで、便通改善・残留便予防効果が得られます。
宿便解消のための健康商品などには十分な注意が必要でしょう。