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食物繊維の食べ過ぎに注意!!
繊維質が水分を保持するから便が柔らかくなるけど、食べ過ぎると膨らんだ便が詰まっちゃうかも!?
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水の飲み過ぎは病気の可能性も!!
生きるために必要な水も飲み過ぎると病気になっちゃう!!健康に良さそうってことでも『無理してまで』飲む必要はない。
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薬は慣れてしまうのが危ない
「なんか便秘薬が効かなくなってきたかも…?」なんて思ったら注意!!薬に頼らない便秘解消法を試しましょう。
The便秘
2012-6-8UPDATE
Saito Jiro
便秘に限らず、肥満や病気などに悩まされている人は少なくありません。そして、自分の抱えている悩みの解消法にのめり込んでしまい、新たな悩みを抱えてしまう人もまた、少なくありません。
便秘の解消法におけるやり過ぎの弊害とはいかなるものでしょうか?
4267人
世の中には、良いことでもやり過ぎれば害をもたらしてしまうものが案外多いものです。
健康にいいはずのジョギングで心臓発作を起こした人もいれば、筋肉トレーニングのやり過ぎで疲労骨折を起こしてしまった人もいます。
何事も限度を見極めて、程ほどの所で止まるようにするのが念願達成の早道なのです。
もちろん、これは便秘にも言えることです。
便秘解消法をやり過ぎるとどのようなことが起こるのでしょうか。
便秘の解消法の中でも食物繊維の摂取は、血圧降下など健康面での効果も大きく人気のある方法といえます。
しかし、食物繊維は水溶性・不溶性問わず水分を吸収・保持する働きを持っているため、摂れば摂るほど便に多くの水分を与えることになります。
便は大腸内で水分を吸収されることによって体積を縮小し、排泄しやすい大きさになっています。
食物繊維の摂りすぎで必要以上に水分が便に与えられると、吸収された水分の分だけ便の体積が増えてしまい排泄が困難になってしまいます。
こうなると便の水分不足が原因の便秘と何も変わりません。
水分の補給は便秘に限らず、健康を維持するためには絶対に欠かすことの出来ないものです。
しかし、いかに水が大事なものであっても、水の飲みすぎは逆に健康を脅かす結果を招くのです。
水を飲みすぎると、血液が薄まり電解質のバランスが崩れてしまい「低ナトリウム血症」という病気を引き起こします。
低ナトリウム血症の症状には「やたらと口・喉が渇く」「身体の痙攣」「錯乱、人格変化」などがあり、最悪の場合腎不全や脳浮腫などを引き起こし命に関わってしまうことさえあります。
どの程度の量の水を飲めば低ナトリウム血症が起こるかという目安ははっきりとしていませんが、成人の一日に必要な水の量は1日1.5~2リットル程度とされています。
どんなに食生活や生活習慣に気をつけていても、どうしても出ない頑固な便秘に悩まされてしまうという人もいるものです。
そんな人が最後に駆け込むのが「便秘薬の使用」です。
便秘薬には食物繊維のように
などがあります。
薬だけにその効果は折り紙つきといえますが、便秘薬を多用すると身体が便秘薬になれてしまい、便秘薬を服用しないと便を排泄できなくなってしまうのです。
また、便秘薬には前述の通り大腸の機能に影響を及ぼす効果のものがあります。
人間の身体は大腸からしか水分を吸収できないため、このタイプの便秘薬を多用していると脱水症状を起こしやすくなってしまいます。